2017年8月9日から12日に実施された益城町砥川で発見された寛永通宝を中心とする銭貨の分析結果

2017年8月12日

砥川銭の調査報告(1)

 

震災後、益城町砥川の個人宅から発見され寛永通宝を主とする銭貨コレクション(以下砥川銭)は、科学研究費研究基盤(A)「前近代ユーラシア西部における貨幣と流通のシステムの構造と展開」(代表 鶴島博和)の拡大研究の一環として、下関市立大学櫻木晋一を指導者とし、益城町の文化と歴史を考える会の協力を得て、平成29年8月9日から12日までの四日間、益城町赤井の城本宅をお借りして、その分類を行った。

現在、櫻木が分類した結果の確認をさし銭を作りながらおこなっているが、すべてが完了したわけではない。時間の関係もあるので100文のさじ銭の重量を計測して、重さを測り、銭貨一枚の平均を出して、全体の重量を平均で除して、暫定的な枚数をだした。

 

  1. 古い寛永通宝残余の銭の重さ5450g(容器の分を差し引いた重さ)÷3.12=1,746.79…。約1747枚
  2. 従って、1,747+1100=2,847・・・①
  3. 100文のさし銭11枚の重量3435g。3435÷1100=3.12g
  4. 新寛永通宝
  1. コ頭通 100文のさし銭5で1440g。1枚=2.88g。残余の重量は21,910g。従って約7,608枚。これにさし銭500枚を足すと、8,108・・・②

 

  1. マ頭通 100文のさし銭10で2,895g。1枚=2.895g。残余の重量は6,060g。

従って約3,093枚・・・③

  1. 背文字あり:背元430枚、背文158枚、背長97枚、背足93枚、背佐32枚、小14枚。計824枚・・・④

銅貨の寛永通宝は①+②+③+④=14,872・・・⑤

  1. 鉄銭
  1. 文字なし 630枚・・・⑥
  2. 文字あり 118枚・・・⑦

鉄銭の総数 748枚・・・⑧

 

現時点での、砥川銭における寛永通宝の推定される総数は、⑤+⑧=15,620

 

  1. 不明(現時点)これに渡来銭を加えると、砥川銭の総数は、16,000枚程度。
  2. 文字なし 174枚(内8枚は文字あり)

 

  1. 次回9月10日から12日の第2回目の調査によって
  1. 正確な枚数の確定し、
  2. このうち、銭種ごとに、全体の割合に従ってモデルを選出して全体で1000枚の報告書用サンプルを作成する。
  3. サンプルのすべての銭貨の拓本を作成し、重量と直径、を計測する。