東ユーラシアの中世貨幣

2017.10.25.
2017年度鶴島科研研究集会

研究集会の目的
西ユーラシア貨幣史の研究に着手している鶴島科研メンバーに対し、東ユーラシア各地の貨幣史を比較研究のために概説するとともに、最新の研究手法についても紹介する。両日とも科研メンバーと研究者のみのワークショップとする。特に、4日の西洋コインに関するシンポジウムは、東西ユーラシア貨幣史研究に共通する技術面の検討を含んでおり、両地域研究の架け橋として機能させる。

――東ユーラシアにおける中世貨幣――

日時 2017年11月3日(金)・4日(土) 
3・4日とも非公開のワークショップ、5日(日)はexcursion(巡見)
場所 下関市立大学 本館Ⅱ棟5階大会議室
下関市立大学への交通機関 
下関駅あるいは新下関駅からサンデンバスで約25分(山の田or大学町三丁目下車)

3日(金)  12:50~13:00 開会あいさつ 櫻木晋一(下関市立大学)
13:00~14:00 中世インドにおける貨幣 谷口謙次(大阪市立大学)
   14:00~15:00 中世ベトナム貨幣史をめぐる諸問題 多賀良寛(慶應義塾大学)
15:00~15:20   休憩
   15:20~16:20 東ユーラシアの出土貨幣 三宅俊彦(淑徳大学)
   16:20~17:30 Les caractéristiques de la monnaie chinoise des origines aux Qing
François Thierry(前フランス国立図書館) 討論通訳: 中島圭一(慶應義塾大学)
   17:30~18:00 コメント 中島楽章(九州大学)

18:30懇親会 

4日(土)  9:30~10:20 中世日本の貨幣流通史研究 川戸貴史(千葉経済大学)
10:20~11:10 東シナ海域における金属の流れ
----12~16世紀の日本を中心とした素描―― 橋本雄(北海道大学)
   11:10~12:00 琉球貨幣史 宮城弘樹 (沖縄国際大学)
   12:00~13:00  昼食休憩
   13:00~15:40【勝連城出土の西洋コインに関するシンポジウム】
13:00~13:30 出土状況報告 横尾昌樹(うるま市教育委員会) 
   13:30~14:00 分析結果報告 塚本敏夫(元興寺文化財研究所)
14:00~14:30 貨幣学的考察 Adrian Popescu(ケンブリッジ大学)
14:30~14:40  休憩
14:40~15:40 総合討議 司会 鶴島
出席者全員による総合討議
15:40~16:20 Metallography and history : interpreting the trace elements in Islamic coins  Marek Jankowiak(オックスフォード大学)
16:20~16:50 金属学からのコメント 赤沼英男(岩手県立博物館)
   16:50~17:00 閉会あいさつ 鶴島博和(熊本大学)
   
5日(日) 9:00~17:00 エクスカーション(巡見)
【行先】下関考古博物館(天平三年銘木簡)・下関歴史博物館(和同鋳型)・長府覚苑寺(和同鋳銭所跡)・美東町銭屋(寛永通宝鋳銭所跡)・美祢市長登銅山跡・山口市周防鋳銭司跡・岩国市徴古館(中津居館跡一括出土銭)
[下関市立大学発・新岩国駅解散] 貸し切りバスは下関まで戻るので下関駅まで乗車可

エクスカーション(巡見)について
まず、平成23年に出土した長門鋳銭司関連の遺物を下関市考古博物館の収蔵庫で見学。2016年11月にオープンした下関市立博物館には、重要文化財の和同銭鋳型と天平二年銘木簡が展示されているので見学し、徒歩で長門鋳銭所が所在した覚苑寺境内へ。古代の銅生産で有名な美東町長登銅山跡は長登銅山文化交流館で説明を受け、時間があれば坑口付近を散策。時間が許せば、近世の寛永通宝を鋳造していた銭屋(美東町)に立ち寄り、周防鋳銭司跡(山口市)を見学。最後は、錦帯橋近くにある岩国市徴古館に中津居館跡一括出土銭が収蔵されているので見学。

備考
 下関市教育委員会濱崎真二氏に下関市立考古博物館、下関市立歴史博物館見学については岡松仁氏に依頼済み
 長登銅山については長登銅山文化交流館池田善文氏に依頼済み
 岩国市徴古館については岩国市教育委員会藤田慎一氏に依頼済み